紙の行事予定表をAIでExcelに転記|ClaudeとGeminiで試してみた

AI活用
📝 この記事の作り方について
※この記事は、私自身の体験と考察をもとに執筆し、読みやすさ向上のためAIを「編集者」として活用しています。
※AIツールは日々進化中。本記事は 2026年5月時点 の情報です。

📖 はじめましての方へ:このブログの趣旨は こちらの初回記事 をどうぞ。

📋 この記事でわかること

  • 紙の年間行事予定表をAIでExcelに自動転記する具体的な手順
  • 同じClaude・同じExcelで 精度が△→◎に変わった 理由
  • すぐ真似できる「写真の撮り方のコツ
  • 使ったプロンプト全文と、自分の環境で使うときの汎用テンプレ

正直に白状します。1週間前、これに失敗していました

こんにちは、アラフォー主夫のなおです。

ある朝5時半、リビングに明かりがついていました。起きてみると、妻(教員歴15年の中堅どころ)がパソコンに向かって、紙とにらめっこしながらキーボードをカタカタ打っています

「何してるの?」と聞いてみると、学校全体の年間行事予定表を、月別のExcelファイルに1件ずつ手入力しているとのこと。クラスの活動予定が学校行事とかぶらないよう、月ごとに転記しておく必要があるそうです。

いやいやこれ、AIに任せられるやつでしょ!即座にClaudeに投げました。

結果は——惨敗でした、、、。

使ったツール(先に書いておきます)

今回の作業は、Claudeのデスクトップアプリ「Coworkモード」(Proプラン・月額20ドル以上)を使いました。Claude Codeでも同じことができるはずです。

Web版のClaude(claude.ai)でも近いことはできるそうですが、ローカルのExcelを直接書き換えるなら、CoworkやCodeの方がスムーズなはずです。

※「Geminiでも同じことできるの?」と気になる方もいると思いますが、その話は記事の後半で別途扱います。

1週間前のリアルな失敗例

このとき、紙の年間予定表をスマホで 1枚にまとめて撮影して、Claudeに投げました。プロンプトはたった一行。

添付した学校行事予定表の内容を、添付したエクセルファイルに反映させて

処理は走るものの、出来上がりを見ると 誤字だらけ。実際にExcelに入っていた中身を、いくつか挙げてみます。

AIの読み取り(誤) 本当の表記
校等委通信 校長会議⑦
和ぱぱ市工業祭作品展 市の図工美術作品展
教育測定 発育測定
演奏委員会① 運営委員会⑪

もう、ほとんどクイズです(笑)。「和ぱぱ市工業祭作品展」って何…。

結局、妻に渡せる状態ではありませんでした。記事を書こうと思って下書きまで作っていたんですが、検証で大コケしてお蔵入りに。

1週間後、リベンジ。同じClaudeで再挑戦

そのままバタバタしていて後回しになり、1週間ほど経ってからリベンジすることに。同じClaude、同じExcelで再挑戦です(プロンプトはちょっと工夫しましたが、後述のとおり寄与度はそれほど大きくありません)。

結果は——体感9割の精度で成功。妻の目視チェックでも「前回と段違い」と言ってもらえました。

では、何を変えたのか。

変えたのは実質2つ。寄与度はほぼ「写真の撮り方」

変えたこと 体感の寄与度
写真を分割して撮り直した 約75%
プロンプトを構造化した 約20%

つまり、ほぼ「写真の撮り方」一発で精度が激変したことになります。

① 写真の撮り方:1枚→3枚に分割

前回はA4の予定表を 1枚で全部撮ろうとして、文字がつぶれていました。

今回は、年間予定表を4ヶ月ごとに3分割(4-7月・8-11月・12-3月)して撮影。文字サイズが体感3倍くらいに大きくなり、肉眼でもくっきり読めるレベルに。

💡 コツ:解像度がすべて
AIの画像読み取り精度は、文字の解像度に直接比例します。「全部入れたい」気持ちを抑えて、近づいて分割して撮るのが結果として一番早いです。

② プロンプトを構造化

前回は「反映して」の一行だけ。今回は 振り分けルール・書き込み先・自信のない箇所のマーキング を明示しました。

実際に投げたプロンプトの全文がこちら。

添付した3枚の年間行事予定表(写真)の内容を、添付したExcelファイルに反映させてください。

【書き込みルール】
1. Excelの各月シートには「1週/2週…」の週ブロックがあり、各週に「行事予定」「会議等」「出張年休」の行があります
2. 写真の予定を以下のように振り分けて、該当する日付の列に書き込んでください
 ・運動会・遠足・参観日・始業式・終業式・式典・検診など → 「行事予定」行
 ・職員会議・校長会議・各種委員会・主任会など → 「会議等」行
3. 1日に複数の予定がある場合は、セル内で改行して全部書く
4. 土日祝の行事は、Excel側に枠がないので転記不要
5. 写真で文字がつぶれていて自信がない箇所は、頭に「[要確認]」をつけて記入
6. Excel既存の「教科・学習内容」「給食」などのセルは絶対に変更しないこと

【完了後にレポートして】
・読み取れなかった/自信がない箇所のリスト
・反映した行事の総数

ポイントは、「自信のない箇所は[要確認]を付けろ」と指示しておくこと。これでAIが「ここは怪しい」と自己申告してくれて、人間のチェック作業がラクになります。

💡 ちなみに、このプロンプトを考えたのもClaudeです

私が一から書いたわけではなく、別のチャットで「年間行事予定表をExcelに反映するときに最適なプロンプトを設計して」とClaudeに相談して叩き台を作ってもらいました。
「Claudeに頼むプロンプトを、Claudeに考えてもらう」って一見ヘンな話ですが、プロンプト設計こそAIが得意な領域。「いいプロンプトが思いつかない…」と詰まったら、それ自体をAIに相談するのが一番早いです。

結果の中身を正直に開示する

「9割」と書いておきながら、残りの1割で具体的に何が起きたのかを出さないのは不誠実なので、見つかったミスを書き出します。

失敗パターン1:似た行が並ぶときの「行ズレ」

これが最大のミスでした。

日付 本当の予定 AIの読み取り
X月X日(水) 発育測定(中) ✅ 正解
翌日(木) 発育測定(小①) 見落とし
翌々日(金) 発育測定(小②) ❌ 「小①」と読み違え

同じような行が縦に連続して並んでいると、AIは1行スキップして次の行の内容を採用してしまうことがあります。検診の「(中)(小①)(小②)…」のように 似て非なる文字が連続する 部分は要注意ポイント。これは人間の目でも同じミスをしやすい部分なので、AIだけを責められません(笑)。

失敗パターン2:行事 vs 会議の振り分けの揺れ

「学部会(中)」「ブロック会(小)」「研究授業(○○大)」など、学校現場の慣行による分類が分かれる項目は、AIの判断と妻の感覚が合わないことがありました。

これはAIのミスというより、そもそも正解が一つに決まらない領域。最終判断は人間がやる、で割り切るのが現実的です。

⚠️ つまり、最終目視は必須です

9割といっても1割は何かしらある前提。完成版のExcelをそのまま使う前に、もとの紙の予定表と並べて、各月をざっと目で追うくらいの確認は必要です。それでも、最初から手入力するよりは早いはずです。

結局、どれくらい時短できたか

手入力のみ 今回(リベンジ後)
入力作業 約1時間 数分(AI自動)
最終チェック・修正 なし 約5〜10分
合計時間 約1時間 10〜15分

毎年やってくる作業なので、仕組みを作っておけば来年以降もそのまま使えるのが大きい。

番外編:Geminiでも試してみた話

「同じプロンプトをGeminiに投げたらどうなるか?」も試してみました。結果は、Claudeとはちょっと違う展開に。

1回目:完了レポートは出たのにファイルが出てこない

Gemini(無料版)に同じプロンプトを投げたところ、「反映完了しました」「142件転記しました」と、もっともらしい完了レポートが返ってきました。

でも一向にファイルが出てこない。「成果物はどれ?」と聞いて初めて、「実はファイルを生成できる機能がありませんでした」と返ってくる展開に。

これがいわゆるハルシネーション(AIがもっともらしいが事実と異なる回答をする現象)の例。詰めて聞かなければ気づかなかったところでした。

2回目:Analysisモードでファイル生成 → リンクが開けない

もう一度同じプロンプトで投げ直したら、今度はAnalysisモード(コード実行)が起動してファイル生成の動きをしました。リンクは出たのですが…クリックしてもダウンロードできない

結局、2回試した範囲ではファイルを手元に持ってくることはできませんでした。

読み取り精度の比較も少し触れておくと

仮にファイルが取得できていたとしても、今回の試行ではGeminiの画像読み取りはClaudeほどの精度が出ず、そのまま使うには手直しが必要だった印象です。

Geminiの読み取り(誤) 本当の表記
集金日(徴) 集会日(教)
黒桃査1-2 尿検査Ⅰ-②
体育測定 発育測定
6年弁当② 6年目研②
教育フェスタ2026 ○○市学校フェスタ2026
PTA新旧専門委員会 PTA新旧実行委員会
中3修学旅行(6/22) 中3就業体験(6/22) ※修学旅行は11月

「6年弁当」のあたりは、ちょっと笑ってしまいました(笑)。

わかったこと:同じプロンプトでも、AIによって挙動は変わる

📝 補足:今回試した範囲について

今回使ったのは 無料版のGemini(個人アカウント) です。有料の「Google AI Plus」や、Gemini for Workspace(学校アカウントでのスプレッドシート連携)は、自宅環境では検証できなかったので未確認です。
無料版での1回限りの結果なので、上位モデルやWorkspace版なら精度や使い勝手が違う可能性は十分あります。気になる方はご自身の環境で試してみてください。

同じ生成AIでも、提供形態やモデル、ツール実装次第で得意不得意は変わる。今回はたまたまClaudeで上手くいきましたが、用途によってベストなAIは変わるはずです。

あなたの環境で再現するには:汎用プロンプトテンプレ

上のプロンプトは うちの妻のExcelに最適化された具体プロンプトなので、そのまま使うとあなたのExcelでは動かないかもしれません。

環境ごとに調整できるテンプレを置いておきます。【】の部分を自分の状況に合わせて埋めてください。

添付した【行事予定表の写真】の内容を、添付した【予定表のExcelファイル】に反映してください。

【書き込みルール】
1. Excelの各シートの構造:【あなたのExcelの構造を1〜2行で説明】
2. 写真の予定を以下のように振り分けて転記:
 ・【カテゴリA】(例:学校行事)【書き込み先】(例:行事予定行)
 ・【カテゴリB】(例:会議)【書き込み先】(例:会議等行)
3. 1日に複数の予定があれば改行で全部書く
4. 自信のない箇所は頭に「[要確認]」をつける
5. 【既存の重要セル】は変更しない

【完了後のレポート】
・読み取れなかった/自信がない箇所
・反映した予定の総数

余談:この仕組み、家庭でも便利でした

ここまで「妻の業務でExcelに転記」の話を書いてきましたが、実は私自身、この仕組みを家庭でも使っています

使い道はシンプルで、娘の小学校から配られた紙の年間行事予定表を、自分のGoogleカレンダーに登録するのに使いました。

事前にClaudeのCoworkでGoogleカレンダーをコネクター連携しておけば、写真を渡してプロンプトを送るだけ。

この紙の予定表をもとに、保護者が参加する行事だけ私のGoogleカレンダーに入れてください。

「保護者参加だけ」「自分が動く必要がある日だけ」など、条件付きでフィルタもできます。.icsダウンロードもインポート作業も不要。

同じやり方が、教員の校務にも、家庭の予定管理にも、両方で効く。これも今回試してみてのちょっとした発見でした。

まとめ:AIを諦める前に「入力」を疑え

今回の体験で一番大きかったのは、「AI活用がうまくいかなかった = AIが使えない」じゃないと気づけたこと。

同じClaude、同じExcel。プロンプトも少し整えましたが、結果を最も大きく変えたのは写真の撮り方でした。それだけで、出来栄えが△から◎に変わったのです。

💡 失敗を成功に変えた3つのチェックリスト

  1. 写真は分割して撮る — 解像度が結果の7〜8割を決める
  2. プロンプトに振り分けルールを書く — AIに「迷わせない」
  3. 「自信ない箇所は[要確認]」を必須にする — 人間チェックが10倍ラク

多忙な先生ほど「AIは結局使えなかった」と一度の失敗で諦めがちです。でも本当に変えるべきは AIではなく、AIへの伝え方 かもしれません。

妻が早く帰ってこられるよう、これからも諦めずに使えそうな場面を探していきます😄


✏️ 筆者プロフィール

アラフォー主夫のなおです。元地方公務員18年 → 1年前に退職 → 主夫兼フリーランス見習い。趣味でAIをいじり始めたところ想像以上に面白く、「多忙な妻(教員)の残業を少しでも減らしたい!」という思いから、AIを活用したサポート方法を模索中です。プログラミングの知識ほぼなし、ITリテラシーは人並み。初心者目線から、妻と一緒に試行錯誤している実体験をお届けします。

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